加賀野菜といわれるほど石川県金沢市で収穫されるお野菜はブランド化しております。
全国各地で採れる一般的な野菜と一味違い、どこか独特の種も多いです。
一時期、ビールのCMで加賀太きゅうりと紹介された普通のきゅうりより太くて短くて表面のイボイボがないきゅうりも加賀野菜です。
本日はそんな加賀野菜の一種、金時草を初めて買ってみました。
とはいえ、金時草は石川県だけでしか収穫されないのではなく、18世紀に中国から初めて持ち込まれたのが九州の熊本県の水前寺市らしく、熊本では水前寺菜、愛知県では式部草と言われているそうです。
もしもこれが道端に生えていても食用とは思わないなあ。
葉の片側が美しい紫色で、裏面と呼んでいいのかもう片側が緑色。特に厚さに特徴などはなくホウレンソウなどと同じくらいの厚み。
味をみるために生で少しかじってみると、なんとなく春菊のような菊のような味が。。。
うーん、あまり得意じゃないかなあ。
それもそのはず、金時草ってキク科なのですって。
私の味覚、なかなか合ってるじゃない。
生でおいしかったらこんなにきれいだからサラダでいただきたかったんですが。
あきらめて加熱調理に切替。
茹でてみることに。
茹でると緑色になると聞いておりましたが、
しっかりと紫色も残りツートンカラーのまま。
茹で時間が短いのかなあ?ほとんどホウレンソウとおなじくらいさっと茹でただけ。
私は茹ですぎてぐじゃぐじゃっていうのが苦手なので。
大好きなセリと同時に茹でました。
水に浸してみると金時草の方は若干紫色になっているのがわかります。
水溶性の色素、ポリフェノールとかなのかなあ?などと思い調べてみると、この紫色はアントシアニン。
強い抗酸化力があるといわれる成分で、有名どころでいうとブルーベリーなんかに含まれている成分。
金時草の栄養成分、なかなかすごそうで体にも良さそうです。
ということは、茹でても紫色が残っていた方が体には良いということですね。
むしろボウルに流れ出たアントシアニン成分がもったいないくらい。
一般的な食べ方、おひたしにしてみました。
おいし~い。
先ほど生を味見した時と違い、菊のような香りと味が程よく抜けてとても食べやすい。
これなら野菜嫌いの方以外どなたでも食べられるレベルのクセ。
ただし、葉っぱの部分だけ。茎の部分は若干クセが強く菊味風味が強いので私もちょっと苦手。
本日は1束100円で購入しましたが、安ければまた食べたいな。
なかなか食べれない味ですので見かけたらさらにお手軽価格だったら一度たべてみるのもおすすめ。
どうやら天ぷらなんかもおいしいらしいですよ。
コメント